瞑想が深まらない!!快適な瞑想ライフのために大切にしたい考え方。

はじめに

みなさんは瞑想をしていますか。私自身は朝の5-10分ほどの短い時間ですが、毎日行っています。瞑想にハマった人や慣れてきた人に共通するのが、始めたばかりのときのスッキリ感や瞑想の深まりが感じられなくなってくることだと思います。

自分自身、ワークブックで学んだことを忘れないでいるために、そのような悩みに対する対処方法をまとめておこうと思います。

瞑想の実践と段階

瞑想やセルフ・コンパッションを実践する人には、たいてい以下の三つの段階が訪れます。

  • 励む/ striving
  • うまくいかずがっかりする/ disillusionment
  • 徹底的に受容する/ radical acceptance

励む

嬉しい表情の女性のイラスト(4段階)

マインドフルネス瞑想などを通して、自分自身に優しくあろうとしたり、自分自身と向き合うことを始めます。これが第一段階としての「励む」であり、多くの人は正しく丁寧に行おうとする/したのではないでしょうか。

実際に瞑想を行う中で、新しい発見や気分の落ち込みが小さくなることもあるでしょう。自分の必要とするものを部分的にでも満たすことができると気づいた人もいるかもしれません。

うまくいかずにがっかりする

ガッカリしている人のイラスト(男性)

しかしそんな実践の輝きもだんだんと衰えてきます。最初に感じた安心や爽快感が感じられなくなったり、瞑想の効果がないように感じるということが起きてきます。これが「うまくいかずにがっかりする」段階です。

この段階では瞑想が深まらないことやうまくいかないと感じる中で、正しくできないことがひとつ増えたと考えてしまいます。なぜなら、わたしたちは瞑想を通して正しく丁寧に自分と向き合おうとしていたからです。

うまくいかずにがっかりするときの落胆にくじけて、絶望感を感じてみましょう。もしくは認めて受け入れようとしてみましょう。そうすることこそ、進行が始まるためのカギとなります。

進行とは、次の段階へ進行しなければならないと考えていたり、瞑想を上手くやろうとしたり、辛さから逃れようとしている間は上手くいきません。こうしたことを止め、進行しなければならないという考えを捨てることが次の段階へ進むために大切なのです。

(筆者自身、始めてこのページをワークブックで読んだときは「あべこべ」なこと言ってるなとしか感じませんでした。「次の段階へ進行するためには、進行しようとしないこと」なんてインチキだとすら感じたかもしれません。

ただあるとき、腑に落ちました。自分自身この言葉に納得しました。それがわたしがマインドフル・セルフ・コンパッションにハマった瞬間でした。)

興味を持っていただけた方は次の段階「徹底的に受容する」を我慢して読んでほしいです。精一杯、伝えますから。

徹底的に受容する

嬉しい表情の女性のイラスト(5段階)

瞑想が深まらないや集中できないなど、自分自身に落胆し、絶望を感じるかもしれません。しかし、そんな自分を認めてください。「ああ、自分は瞑想が深まっていないなあ。これは辛いことだなあ。」などと自分の状態を認めてください。(決して瞑想が深まらないことを自分が無能であるなどと責めないように注意してください。家族や親友に接するイメージで自分に接してみてください。)

セルフコンパッションやマインドフル瞑想を実践することで得られる結果(スッキリ感や充足感など)にしがみつくのではなく、それ自体を目的として実践していきます。これが「徹底的に受容する」段階です。

セルフコンパッションなどのイメージとして、インフルエンザの子どもの苦しみを和らげようとする親がよく例に挙げられます。薬を飲んで安静にし、時間がたてばインフルエンザは治癒するでしょう。親は子どものインフルエンザを治療しようと世話をするのではありません。子どもの世話をするのは子どもが辛い状態にあり、具合が悪いからです。治るまでの間、苦しみを和らげようとするのは自然なことです。

これと同様に「苦しんでいるときにセルフコンパッションを与えるのは、気分を良くするためではなく、気分が悪いから」です。目的がずれると瞑想の効果も小さくなってしまいます。

自分自身の苦しみを和らげるときも、自分が不完全であり、失敗や苦しみがあることを受け入れると心がほぐれていきます。これからも辛さや苦しみを感じることがあるでしょうが、そういった愛をもって自分を和らげていきます。

この反応が、私たちが行う普通に行う辛さとの向き合い方とは異なる「徹底的な」向き合い方となるのです。

覚えておいてほしいこと

ここまで三段階を紹介しましたが、必ずしも順番通りに起きるものではありません。むしろ、らせん状にぐるぐる進んでいくイメージです。そして、段階を前に、後ろに行ったり来たりします。そんなときも焦らず、思いやりをもって自分に接してみてください。

また進行という言葉を説明の中で使用しました。人は「進行すると良いことだ」と考えてしまいがちですが、今回紹介したどの段階も、同じだけ大切な段階です。そのため自分の段階を(肯定的にも、否定的にも)批判していることに気づいたら、自己評価の癖を手放してください。

そして優しい心でもって、その瞬間の自分の真実に向き合えるか試してみてください。

さいごに

瞑想指導者Pema氏の言葉を送ります。

「これから何年経ってもきっと気が狂いそうになったり、怒ったりします。びくびくしたり、ねたんだり、自分には価値がないという気持ちを抱いたりします。大切なのは今までの自分を捨て去り、さらにいい人になるということではありません。既にある自分を友達にするということです。」

人生転んだり、心が張り裂けそうになったり、この先もいろいろあると思います。でもマインドフルに向き合いながら、一つずつ自分にできることを。

参考資料

・クリスティン・ネフ、クリストファーガーマー 著 「マインドフル・セルフ・コンパッション ワークブック -自分を受け入れ、しなやかに生きるためのガイド-」株式会社星和書店 p.102-p.107

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