クマノミは一番大きなオスがメスに変身する!?クマノミの知られざる生態とは。[3分トリビア]

はじめに

カクレクマノミはオレンジと白の縞模様が美しい海水魚です。水族館などで観賞用の魚として活躍しています。

映画「ファインディング・ニモ」(2003年)の主人公ニモとしても有名になりました。ところが、あのニモには知られざるヒミツがあったのです。

ニモことカクレクマノミの生態に迫ります。

基本情報

名前:カクレクマノミ

生息地:東インド洋から西太平洋のサンゴ礁

全長:9cm

寿命:6-10年

特徴:オレンジに白の縞模様。個体によっては黒地に白い縞模様のあるクマノミも見られる。

解説

クマノミとイソギンチャク

クマノミはイソギンチャクに潜り込んで暮らしています。イソギンチャクの触手には刺胞(しほう)と呼ばれる毒針があるのですが、クマノミはこれに耐性があります。そのため住処として利用することで捕食者から身を守っているのです。

一株のイソギンチャクにひとつの群れが暮らしていますが、群れの中にメスは一匹だけであとは全てオスとなっています。

このメスがどこから来たかというと、なんとオスが性転換したものです。群れの中で一番大きなオスがメスに変わり、残ったオスの中で一番大きなオスと夫婦になって卵を産むのです。

メスが死ぬなどしていなくなってしまうと、また一番大きなオスがメスに変化し、その次に大きなオスと夫婦となります。

なぜこのような生態になったかというと、イソギンチャクから離れられないカクレクマノミは、卵を産むスペースが限られているためではないかと考えられています。まさに卵を産んでいいのは一番大きなカクレクマノミの特権ということなのかもしれません。

さいごに

クマノミが性転換してメスになるとは衝撃的でした。

そのためニモのお父さんは群れで二番目に大きなクマノミだったということがわかります。いまなら多角的な視点をもって映画「ファインディング・ニモ」を見ることができるように思います。久しぶりに見てみたいです。

参考資料

今泉忠明 著 「おもしろい!進化の不思議 続ざんねんないきもの事典」

カクレクマノミ

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%83%8E%E3%83%9F

Newcomb, Dani. “Amphiprion ocellaris (Clown anemonefish)”. Animal Diversity Web. 2022.06.29

(1021文字)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA