動物園に行ったときにトラを見た記憶はありますか。そのときどのような印象を受けましたか。強い印象でしょうか。素早い印象でしょうか。力強い印象かもしれません。
今日はトラのちょっと意外な一面を紹介しようと思います。
名前:トラ
分類:哺乳類
生息地:アジアの森林
大きさ:体長2.3m
特徴:
主に夜、行動し、10kmほどの縄張りを毎日散歩します。
生息環境の変化や毛皮などを狙った密猟などによってトラの生息数は減少傾向にあります。20世紀初頭、10万頭といわれた生息数は、現在4000頭にまで減少したといわれています。そのため絶滅危惧種に指定されています。
ネコ科の動物は地上における最強のハンターです。アフリカではライオンやチーター、アメリカではピューマ、アジアではトラなど、各大陸の頂点捕食者はネコ科で占められています。
その中でも一番体が大きいのはトラです。200kgほどの牛を運べるほど力が強く、大きな牙でクマやゾウも倒してしまうほどです。一対一の戦いなら、向かうところ敵なしでしょう。
しかしネパールの公園にて落ちていたウサギのぬいぐるみをわざわざ避けて歩いていたそうです。最強のトラにはこのような用心深い一面もあるようです。もしくは無益な争いを避けるためにこのような行動をしたのかもしれません。
トラは主に森や湿原などで暮らしています。一頭で狩りをしますが、獲物が少ないとその縄張りの広さは1000km2(東京23区の1.6倍)にまで及びます。この縄張りの中でシカやイノシシなどの動物をとらえて食べるのです。
獲物が近くに来るまで待ち伏せする狩りも行います。このとき体にある縞模様が役立ちます。縞模様が体を草木の陰に溶け込ませ、獲物に気づかれないようにカモフラージュしてくれます。
しかしそれでも狩りは10-20回に1回しか成功しません。待ち伏せをする間に待ちくたびれて寝落ちすることもあるようです。
一対一における強さと狩りのうまさは別物だということがひしひしと伝わってきます。
今日はトラに関する記事でした。動物園のホワイトタイガーは恐ろしいほどかっこよくて好きです。
最強のトラも狩りでは失敗も多く、自分もトラを見習ってトライ&エラーを繰り返していこうと思います。(さっそくエラー?)
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今泉忠明 監修「おもしろい!進化のふしぎ やっぱりざんねんないきもの事典」
今泉忠明 監修「おもしろい!進化のふしぎ さらにざんねんないきもの事典」