おつかれさまです。ムートと申します。小川糸さんの『ライオンのおやつ』という作品をご存じでしょうか。『ツバキ文具店』『食堂カタツムリ』に続く2019年に発売された作品です。恥ずかしながら筆者は最近になってこの本を知りました。
読後、ぜひこの本の感想や考察をだれかと分かち合いたいという熱い思いを持ち、このブログを始めるに至りました笑。この記事では、読もうか迷っている人や内容がうろ覚えな人に向けたあらすじや100文字感想文を書きます。
それではいきましょう!!
舞台は瀬戸内。のどかで自然豊かなレモン島。その島にはライオンの家と呼ばれるホスピスが存在します。余命宣告を受け、残りの時間をライオンの家で過ごすことに決めた海野雫さん。島での人との出会いや別れの中で、雫さんは自分の人生やこれからに対して気づきや発見をしていきます。ライオンの家では毎週日曜日におやつの時間が設けられており、おやつの内容はくじ引きで決められます。ホスピスに集まった人たちの人生をおやつや食を通して知り、死について一緒に考えてみましょう。
人生の最後に自分は何を食べるだろう。筆者は実家に帰省して母の豚の角煮を食べたいです。様々な行動が思い浮かびますが、多くの人にとって自分がいつ死ぬかは未知で、日常を過ごす私たちは生かされている自分たちのことをしばしば忘れてしまいます。今、この瞬間を必死に大切に生きていく。死ぬまで生きる。
漢字が読める限りだれでも読むことができます!!!!全年齢対象、老若男女みんなよんでください!!!!
・・・・これではアドバイスが雑すぎるので笑、もう少し書きます笑
私はこの本をぜひ現代社会を生きる大人に読んでほしいです。特に会社や仕事、家事、育児で忙しい生活を送り、流れる時間の中で毎日必死に戦っている人たちに読んでほしいです。瀬戸内での描写が、心の安らぎをもたらしてくれます。自分自身のことを俯瞰的に見せてくれます。自分が大切にしたい人、大切にしたいモノを再確認させてくれます。ぜひ一度手に取ってほしいです。
主人公が自暴自棄になるシーンでは、ムート自身も泣きじゃくりながらこのシーンを読んでいました。心情の変化はもちろん、自然を描写するときのコトバのリアルな質感のようなものを味わうことができます。
ライオンのおやつ (一般書 212) [ 小川 糸 ]価格:1,650円 (2022/5/22 08:10時点) |
次の記事ではもう少し具体的な場面の中での私の解釈や考えを含んだ踏み込んだ考察記事を書きます。
ご覧いただきありがとうございます。またお会いしましょう。