こんにちは。今回は絶滅してしまった動物三選(ダイアウルフ、カモノハシガエル、ハルキゲニア)を紹介していきます。なぜ、滅んでしまったのか。どんな生活をしていたのか。まとめてみました。よろしくお願いします。
名前:ダイアウルフ
分類:哺乳類
生息地:北アメリカの草原など
大きさ:体長1.4m
約一万年前まで、ダイアウルフと呼ばれる巨大なオオカミが北アメリカの草原などに存在していました。彼らの獲物は大型の動物でした。ウマやバイソン、ときにはマンモスまで集団で襲って食べました。
しかし、仲間と協力してもさすがにマンモスと正面から戦えば無傷では済みません。そこで「タール」と呼ばれる黒くてねばねばした液体がわく池を利用しました。この池に獲物を追い込み、ねばねばで動けなくなったところを仕留めていたようです。
しかし、その結果、多くのダイアウルフが獲物とともにぬかるみにハマって水没してしまいました。後に2000頭以上が化石として池の中から見つかったようです。獲物をしとめる作戦としてはすごく良かったですが、あと一歩惜しかった狼でした。また、狩りをするよりも動物の死体を食べることのほうが多かったようです。ダイアウルフも生きるのに必死だったようです。
名前:カモノハシガエル
分類:両生類
生息地:オーストラリア・クイーンズランド州の熱帯雨林
大きさ:体長4.5cm
カモノハシガエルの母親は、自分で産んだ卵を飲み込みます。決しておなかがすいているわけではなく、我が子を守るために自分の胃の中に隠すのです。
子供が消化されるのでは。と考える人もいるかもしれませんが、問題ありません。なんと子どもを飲み込んだ瞬間から胃液が止まり、胃袋が卵を温めるための袋として機能するのです。
数週間して子ガエルたちが母親の口からぴょんぴょんでてきます。そんな鉄壁の胃袋で子どもを守ったカモノハシガエルでしたが、「カエルツボカビ病」などの病気が原因で絶滅してしまいました。
名前:ハルキゲニア
分類:不明
生息地:世界中の海
大きさ:体長3cm
約五億年前の海には「バージェス・モンスターズ」と呼ばれる不思議な形をした生き物がたくさんいました。今回紹介するハルキゲニアはその生き物の一種で「幻覚を生むもの」という意味の名前を持ちます。
1970年代に発表された最初の復元図では背中の長いとげが足だと勘違いされていました。さらに、大きな頭の化石だと思われた部分は土に埋もれたときに押しつぶされておしりから出たシミだったのです。
上下も前後も間違われた珍しい生き物で、古生物学者に対して名前の通りの働きをした生き物でした。
絶滅した生き物を三種類紹介しました。古生物学者のみなさんのおかげで分かってきたことが増えてきました。昔の生き物に思いを馳せることはロマンがあってすごく楽しいです。
今泉忠明 監修「おもしろい!進化のふしぎもっとざんねんないきもの事典」株式会社 高橋書店