η相とは、Co相(γ相)中にWが固溶したもの。超硬合金には有害相と呼ばれ、強度は弱くなる。
通常η相はW3Co3Cとすることが多い。
β相とはWCとTiCの固溶体を言う。
そのためβ-CoやWC-β-Coは異なるものであるため使い分ける必要がある
これに付随する形でβtが存在する。これは(W, Ti, Ta)C固溶体を示す。簡単に言えば、β相にさらにTaが固溶した組織をさす。βt-Co合金はWC-Coに比べてクリープ強さがずっと大きく、βt中のTa量が増加すると低強度となることが知られる。
βt/βt界面強さがTa量増加により減少すること、βt/βt 界面強さがβt/WCまたはWC/WC界面強さに比べて優れていることも押さえておきたい。