最近、エマ・ドナヒューの小説『Room(邦題:ルーム)』を英語で読み終えました。英語の小説を最初から最後まで読み切ったのは初めてで、とても充実した学習体験になりました。

バンクーバー公共図書館(VPL)を利用すると、無料でeBookとオーディオブックの両方が借りられます。この二つを組み合わせることで、読むのが驚くほど楽になりました。親が子どもに読み聞かせをするように、音声を聞きながら画面の文章を目で追い、時々一緒に音読しました。音声を0.9倍速にしたので全体で約12時間の内容でしたが、4日間で読み切ることができました。
わからない単語やフレーズが出てきても立ち止まらず、とにかく物語の流れに集中しました。洋書に挑戦したときにすべてを理解しようとすることが挫折につながるという情報を聞いたためです。
ストーリーについては、主人公の2人が前を向いてこれからの人生を進んでいくことを、心から応援せずにはいられませんでした。 一応ハッピーエンド……なのかな。
前半の脱出パートは手に汗握る展開で、後半の社会復帰の部分もまた別の意味でドキドキしました。思うようにいかない中でも、少しずつできることを増やしていくジャックの姿に胸を打たれました。
今回の読書を通して、「英語を学ぶ」ということは単に単語や文法を覚えるだけでなく、人の物語や感情に触れることでもあると実感しました。
