この記事を読んでいる人の中に”クロリネータ”を職場で使っている人はいますか。筆者がとあるメーカーに伺った時に業務の中でこれを知る機会がありました。
この名前がおしゃれなクロリネータを今回は調べてみました。
学校のプールなどで使われる機械です。水の中に塩素を注入し消毒、感染症を予防するために使われます。水道水にも微量、塩素が含まれており、クロリネータは大規模なものから小規模なものまで私たちの生活を支えてくれている機械です。
クロリネータは英語でchlorinatorと書きます。日本語ではしばしば「塩素注入機」と言われます。この英語の成り立ちは次のようになっています。
chlorination (塩素化)+generator (発生機) = chlorinator
chlorineという英語は「塩素」のことを表しており、それにnationという「動作・結果・状態を表す」接尾辞がくっつくことで「塩素化」という単語に変化しています。
ここで接尾辞とはその言葉単体では意味を持ちませんが、何かの言葉の後ろにくっつくことで派生語を形成する言葉を言います。(例)子ども-たち、人間-的
塩素注入器なためこの単語が使われることには納得できるのではないでしょうか。
一方、generatorは発生機を表す単語です。generate(生成する、発生させる)という動詞にatorという接尾辞がくっつくことで「発電機」という単語を形成しています。
ではatorが後ろにくっつくとどのような効果があるのでしょうか。
atorはその言葉に「…する人」「…する物」の意味を受け加えます。つまりgeneratorは「生成する物」を表し、これらの単語から構成されたchlorinatorは「塩素を発生させるもの」を表していると考えることができるのです。
atorを使ったほかの単語としてnarrator「ナレーター、語り手」やcommunicator「通信機」が挙げられます。
・narrator(語る人はナレーター)= narrate (語る、物語る) + ator
・communicator(伝える物は通信機)= communicate (伝える) + ator
四国化成クロリネータ https://www.shikoku.co.jp/products/chemical/organic/chlorinater.php
weblio 英和辞典・和英辞典 https://ejje.weblio.jp/
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