ハリセンボンは針千本持っているのでしょうか。今回はハリセンボンについて調べてみました。水族館言ってもずっと見ていられるほどかわいいですよね。
名前:ハリセンボン(針千本、魚虎)(沖縄ではアバサーとも呼ばれる)
分類:硬骨魚類・フグ目・ハリセンボン科
生息地:熱帯から温帯の沿岸
大きさ:全長30cm
ハリセンボンは、本当に針が1000本もあるのでしょうか。答えは千本もありません。
実際に1000匹の針を数えた人がいるそうです。その結果、最多は492本、最少は314本、平均は約370本だったそうです。つまりハリセンボンという名前は正確ではなく「ハリダイタイヨンヒャクホン」がより正確な呼び名です。
ハリセンボンは、危険を感じると、体中を鋭い針でおおって無敵状態となります。この針はウロコが変化したものです。普段は寝かせていますが、水や空気を吸い込んで体を膨らませると、ピンと立ち上がるのです。
ハリセンボンとフグは見た目がすごく似ています。それもそのはず、それぞれの分類を見てみるとハリセンボンは「フグ目ハリセンボン科」、フグは「フグ目フグ科」に属しています。
2匹の大きな違いとしては、多くのフグは「テトロドトキシン」という危険な毒を持ちますが、ハリセンボンの身や皮には毒がないことが挙げられます。しかし、毒がないといってもフグ目の魚を食べるのは危険なことがあります。必ずフグ処理師等有資格者の処理されたものを食べましょう。
他にも歯の並び方が異なります。
ハリセンボンは丈夫な一本の歯が上下に生えています。これを使って貝類や甲殻類、ウニまでも殻ごとくだいて食べています。かみ砕く力が強いため、針以外にもこの点は危険な生き物です。一方、フグは上下に2本ずつ歯が生えており、この点が2匹の相違点の一つです。
いかがでしたか。まさかハリセンボンが名前負けしているとは思いませんでした。名前を付けた人もだいたい千だろうとつけたのでしょう。数えるのも大変ですものね笑。
英語名もヤマアラシを基に名づけられているようです。どこの国も初めて見つけた人たちはみんな特徴的な針に注目したようですね。
今泉忠明 監修「おもしろい!進化のふしぎもっとざんねんないきもの事典」株式会社 高橋書店
Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%B3
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